Technical Documentation

解体費用3秒診断 — 算出方法・データソース

最終更新: 2026年3月バージョン: 1.0発行: 株式会社Mycat

1. 概要

「解体費用3秒診断」は、全国の建物解体費用を構造・延床面積・所在地域から概算するオンラインサービスです。 建物所有者・不動産事業者が解体コストの目安を迅速に把握するために設計されました。

本サービスの算出エンジンは、構造別の坪単価レンジ表と47都道府県別の地域係数表をあらかじめ定義し、 それらを掛け合わせて概算する決定論的な計算モデルです。実測見積りの収集・機械学習・統計推定は行っていません。 実際の解体費用は現地条件(アスベスト有無、前面道路幅員、残置物量等)により大幅に変動するため、 本サービスの算出結果はあくまで参考値としてご利用ください。

2. データソース

2.1 坪単価データ

  • 構造別の坪単価レンジは、一般に流通している解体費用相場を参考に当社が設定した 固定値テーブルです(下記 4.1 に全値を公開)。 個別の見積りデータの収集・統計処理は行っていません。
  • 参考にした公的資料: 国土交通省「建設工事費デフレーター」(四半期公表)
    https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/jouhouka/sosei_jouhouka_fr3_000018.html

2.2 地域係数

2.3 アスベスト関連

2.4 補助金情報

  • 各自治体の空き家対策補助金制度 — 公開情報をもとに整理した概要(制度の新設・改廃が 反映されていない場合があります。申請前に必ず自治体窓口でご確認ください)
  • 国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法」関連施策

3. 算出ロジック

解体費用の概算は以下の数式に基づきます:

坪単価 = (構造別レンジ下限 + 構造別レンジ上限) ÷ 2

補正後費用 = 坪単価 × 延床面積(坪) × 地域係数 × 階数補正 × 規模補正

狭小地加算 = 補正後費用 × 0.20(前面道路4m未満のときのみ)

合計 = 補正後費用 + アスベスト費用 + 狭小地加算 + 残置物処分費

表示レンジ = 合計 × 0.8 〜 合計 × 1.2(±20%)

3.1 各補正係数の算出根拠

  • 階数補正係数: 2階建てを基準(1.00)とし、平屋は 0.95、3階以上は 1.10。 高層化に伴う足場費用・重機制約を反映した固定値です
  • 規模補正係数: 40坪未満 1.00 / 40坪以上60坪未満 0.95 / 60坪以上 0.90。 固定費按分の影響を反映した固定値です
  • 狭小地加算: 前面道路4m未満の場合、手壊し作業・小型重機使用による追加費用として補正後費用の 20% を加算
  • 残置物処分費: 「あり」は延床坪数 × 0.5万円(下限10万円・上限25万円)、 「多い」は延床坪数 × 1.0万円(下限20万円・上限60万円)

4. パラメータ一覧

4.1 構造別坪単価(中央値)

構造坪単価(万円/坪)備考
木造(W)3.5〜6.0住宅で最も一般的
鉄骨造(S)5.0〜8.0倉庫・店舗に多い
鉄筋コンクリート造(RC)7.0〜12.0マンション・ビル
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)8.0〜15.0大規模ビル

4.2 地域係数

都道府県別に 0.80〜1.40 の範囲で設定しています。最高値は東京都(1.40)、 最低値は岩手県・山形県(0.80)です。全47都道府県の係数は全国ランキングページで公開しています。 市区町村ページではさらに市区町村係数を乗じた実効係数を用います。

4.3 アスベスト関連費用

アスベスト含有の有無が未申告の場合、築年が2006年以前であれば「含有の可能性あり」として 以下を加算します。石綿則で定めるレベル1〜3の別や実際の使用面積は、本サービスでは判定していません。

項目加算額備考
事前調査費5万円(定額)2022年4月から事前調査・報告が義務
除去費(概算)延床坪数 × 1.2万円
(下限15万円・上限100万円)
レベル別の内訳は算出していません

5. 精度・限界

表示レンジについて: 算出値の ±20%(合計 × 0.8 〜 合計 × 1.2)を機械的にレンジ表示しています。 これは幅を持たせた提示のための固定値であり、実際の見積り額との一致率を検証した数値ではありません。 本サービスは実見積りとの突合による精度検証を行っていません。

限界事項:

  • 現地調査なしの概算のため、地盤条件(地中埋設物の有無)は反映されません
  • 近隣建物との距離・境界条件による養生費用の変動は平均値で処理しています
  • 季節変動(繁忙期の割増)は考慮していません
  • アスベスト事前調査費用(2022年4月以降義務化)は含まれていません
  • 産業廃棄物処理費用は地域相場の中央値を使用しており、 処分場までの運搬距離による変動は限定的に反映しています

推奨: 本サービスの算出結果は複数業者への見積り依頼の前段階として、 予算規模の把握にご利用ください。正確な費用は必ず現地調査を伴う正式見積りで確認してください。

6. 更新頻度・改訂履歴

坪単価テーブル・地域係数・アスベスト加算額・補助金概要は、いずれもコード内の 固定値として管理しています。定期的な自動更新は行っておらず、 下記の改訂履歴に記載した時点の内容です。

改訂履歴

日付バージョン変更内容
2026年3月1.0初版公開

7. 引用方法

本データの引用にあたっては、以下の形式をご利用ください。

株式会社Mycat「解体費用3秒診断 算出方法・データソース」
https://kaitai.xyz/methodology
(最終閲覧日: YYYY年MM月DD日)

BibTeX:

@misc{mycat_kaitai_2026,
  author = {株式会社Mycat},
  title = {解体費用3秒診断 算出方法・データソース},
  year = {2026},
  url = {https://kaitai.xyz/methodology},
  note = {Accessed: 2026-03-21}
}

8. お問い合わせ

データに関するお問い合わせ、メディア取材、学術利用のご相談:

  • メール: info@mycat.business
  • 運営: 株式会社Mycat(東京都目黒区下目黒1丁目1番14号コノトラビル7F)
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